中小企業経営者へのアンケート結果からも分かるように、世間では「税理士の先生が決算書の説明をしてくれるけど、なんだかよく分からない」と感じている経営者が多い一方、当事務所で経営診断を受けている皆さまからは「おもしろい」、「よく分かる」という答えが返ってきます。
ベースにあるものはどちらも決算書の数字であるにもかかわらず、この違いはどこからくるのでしょうか?
毎年作らなければならない決算書。皆さんはじっくりご覧になったことがありますか?
税務署に申告をするために必要な書類の一つなのですが、会社の将来にとっては、確定申告書よりも決算書の方がずっと大事なのです。
皆さんの会社でも、毎年の申告の前に、税理士の先生が決算書の内容を説明してくださっていると思いますが、決算書の勘定科目と数値からでは、会社の現状を正しく把握し、問題点をきちんと理解するのは難しいことです。「わかったような、わからないような・・・」と、そんな感じで申告書に印鑑を押している社長さんも多いのではないでしょうか。
そこで、もっといろいろな切り口から問題点を探り、図やグラフを交えながら、しっかりと自社の経営状態を把握してもらおうと考えたのが、この経営診断サービスです。
図1-左は、健康診断の数値ですが、お医者さま向けのものはある程度の知識がないと何を書いているのか分かりませんよね。この健康診断の結果を正しく判断してアドバイスができるのは、医療の専門家であるお医者さまです。これらの数値を分析して、図1-右のように注意点や改善策をまとめることで、初めて一般の患者さんにもその意味が分かるようになるのです。
それと同じことが会計にも当てはまります。
経営診断をすると、決算書の数字の羅列からは気づかなかった色々な課題が見えてきます。
たとえば、自動車や飛行機の計器パネルのように、会社経営にもさまざまなメーターや警告灯があれば安心です。経営の軌跡を数値やグラフで表し、軌道修正すべき項目を判断するメーターや警告灯の役割を果たすのが「経営診断」です。
皆さん、子供の頃のことを思い出してみてください。
学校で受けたテスト。「100点満点で46点だった」、「クラス平均よりは良かった」、「学年で10位だった」というように、テストを受けると自分のレベルがどのくらいかすぐに分かったはずです。「数学は得意だけど、英語は苦手」というのも採点されるのですぐに分かりましたよね。
経営診断も学校のテストと同じです。感覚的に分かるように評価を点数表示します。診断の結果により、苦手な分野を克服するためのアドバイスもいたします。